診察室に入って若い先生が見えると、正直、ハズレと思ってしまう。

新人先生は慣れた先生たちより一生懸命に見えるし、
どんな名医だって、不慣れな頃があったわけだから
偉い先生を選ぼうという気はない。
ただ、経験のある先生のほうがラッキーとは思う。
 
そんなわけで、大学病院で親知らずを抜くことになっても
練習台になるのは仕方がないと覚悟していたので、
50分間の格闘のあげくにエライ先生が10分くらい処置して
終わったのも、まあ、いいとして
「なんで?」とか「あれ?」とか、こっちが不安になるような
独り言を終始されたのには勘弁してよと思った。
 
あと、診察って、普通他人に見られたら恥ずかしいと
思うところを見られたりすることもあるわけで、
それも医者と検査治療対象の物体と、割り切ってるのに
(会社の健康診断の触診が新米君だったのには、女医さんにしてよと思ったが。)
医者のほうに動揺した感じが見えると、こっちのほうが恥ずかしいし、
それがチャラい感じの兄ちゃんだったりすると、ますます、
君は医者だろ、しっかりしてよ!と思う。
(お医者”様”とはいえ、同期に対する感覚に近い。)
 
最初はそんなもんかもしれないけれど、
医者だって普通の人間だろうけど、
(医療関係の人に言わせれば普通じゃない人も多いらしいが)
お願いだから、冷静沈着な医者の仮面かぶって
仕事して欲しいなあ。
 
ちょっとでも調子が悪いと、安心するため病院に行ってので
気がつけばかなりの科を受診している(さすがに精神科はない)
老人並みにお得意さまからのお願いでした。